【DAY2】アラフィフの洗礼。2日遅れの筋肉痛と、7番アイアンの残酷な現実
ウエストサイドでの初練習から2日後の朝。 ベッドから起き上がろうとした瞬間、左の背中から脇腹にかけて、今まで経験したことのないピキッとした痛みが走った。
「……痛っっ!!」
ギリギリ商事の営業マンとして長年歩き回ってきた足腰には自信があったが、ゴルフで使う筋肉は全く別物らしい。しかも、翌日ではなく**「2日後」に筋肉痛が来る**あたりが、アラフィフの身体のリアルさを容赦なく突きつけてくる。
営業車に乗り込むのも一苦労だ。シートベルトを引き出す動きだけで「ぐふっ」と変な声が出る。
しかし、痛みと引き換えに、私の心の中には小さな達成感があった。 なんだかんだで、あの日は100球中3球はまともに前に飛んだのだ。しかも100ヤードの看板近くまで。
出社後、私にこの7番アイアンを譲ってくれたゴルフ好きの後輩(20代)を給湯室で見つけ、誇らしげに報告した。
私「おい、こないだ初めて打ちっぱなし行ったぞ! 3球だけだけど、100ヤードくらい飛んだんだよ!」
褒めてもらえるかと思いきや、後輩はコーヒーをかき混ぜながら、真顔でこう言い放った。
後輩「U-ZOさん、お疲れ様です。でも……7番アイアンなら最低でも140ヤードは飛ばないと、コースに出たら使い物にならないですよ。 100ヤードなんて、アプローチウェッジの距離です。」
……140ヤード?
あんなに渾身の力を振り絞って、奇跡的に当たったあの1球が、本来の飛距離の足元にも及んでいなかっただと?
社長との接待ゴルフの日は刻一刻と近づいている。 限られたお小遣いで通える打ちっぱなしの回数も、このポンコツな体力も、すべてがギリギリだ。 果たして私は、コースに出るまでに「140ヤード」という未知の領域に辿り着けるのだろうか。
とりあえず今日は、帰りにドラッグストアで一番安い湿布を買って帰ろうと思う。